連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
山口組執行部が集まった総本部。周辺では兵庫県警の厳重な警戒が続く=1日午前8時41分、神戸市灘区篠原本町4
拡大
山口組執行部が集まった総本部。周辺では兵庫県警の厳重な警戒が続く=1日午前8時41分、神戸市灘区篠原本町4

 国内最大の指定暴力団山口組(構成員約1万人)の分裂騒動で、執行部に位置づけられる直系組長らが1日午前、神戸市灘区の総本部に相次ぎ集まった。会合を開くとみられる。捜査関係者によると、執行部のメンバーには離脱派の組長もいたが、正午時点で出席は確認されていない。分裂が確実な情勢となり、兵庫県警は総本部周辺で厳重な警戒を続けている。

 午後からは直系組長全員が対象の「定例会」が総本部で開かれる見通し。騒動が表面化して以降、初の開催で、離脱派の組長に対する制裁処分や現状が説明されるとみられる。

 この日は午前8時すぎから直系組長らを乗せた車両が次々と総本部入り。県警は防弾チョッキを着用した警察官ら約40人を周辺の交差点などに配置し、警戒にあたった。報道陣も約80人集まった。

 捜査関係者によると、分裂騒動前の直系組長は72人。このうち、最大勢力だった「山健組」(神戸市中央区、構成員約2千人)の組長ら十数人が離脱の動きを見せている。

 現在の6代目山口組、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体は名古屋市に拠点を置く「弘道会」(構成員約千人)。同会主導の組織運営に対し、5代目組長の出身母体である山健組側が反発を強めたことが分裂騒動の背景とされる。

2015/9/1

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(11月21日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

  • 14℃
  • ---℃
  • 10%

  • 16℃
  • ---℃
  • 0%

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ