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山口組分裂騒動

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防弾チョッキを着た警察官が警戒し、現場周辺は一夜明けても物々しい雰囲気に=22日午前10時20分、神戸市中央区熊内町9
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防弾チョッキを着た警察官が警戒し、現場周辺は一夜明けても物々しい雰囲気に=22日午前10時20分、神戸市中央区熊内町9

 指定暴力団山口組(神戸市灘区)の最大勢力「弘道会」(名古屋市)の神戸市中央区にある拠点建物前で、車を運転中の男性が撃たれた殺人未遂事件で、容疑者が自動式拳銃を使用したとみられることが22日、捜査関係者への取材で分かった。至近距離で連射されており、弾は男性の腹などに命中。一部は体を貫通した可能性が高いという。

 事件は21日午後6時15分ごろに発生。捜査関係者によると、男性は51歳の同会傘下組織の組員で、近くの防犯カメラには、組員が建物前に車を止めた直後、バイクに乗った容疑者が約1メートルまで近づいて発砲する様子が写っていた。2秒ほどの間に少なくとも6発撃ったとみられ、自動式拳銃の可能性が高いという。車のガラスが割れ、ドアには弾痕があり、現場付近からは空の薬きょう6個が見つかったという。

 兵庫県警葺合署捜査本部は、山口組分裂を巡る抗争事件の可能性も視野に捜査し、22日には現場の建物を捜索。県警は、県内全域の暴力団関連施設周辺の警戒を強化している。

 銃撃事件を受け、神戸市内の市立学校園では22日、部活動や学校行事を見合わせる動きが相次いだ。同市の久元喜造市長は同日の定例会見で事件に触れ「極めて遺憾。市民が巻き込まれないように、市としても安全確保に万全を期したい」と話した。

2019/8/23

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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