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山口組分裂騒動

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定例会のため山口組の直系組長らが降り立つJR新神戸駅。不測の事態に備え兵庫県警も警戒態勢をとる=6日午前、神戸市中央区加納町1
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定例会のため山口組の直系組長らが降り立つJR新神戸駅。不測の事態に備え兵庫県警も警戒態勢をとる=6日午前、神戸市中央区加納町1
定例会が開かれた山口組総本部。機動隊員が周囲を警戒するなど、兵庫県警も厳戒態勢で臨んだ=6日午前、神戸市灘区篠原本町4
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定例会が開かれた山口組総本部。機動隊員が周囲を警戒するなど、兵庫県警も厳戒態勢で臨んだ=6日午前、神戸市灘区篠原本町4

 指定暴力団山口組の直系組長らが6日、定例会出席のため、神戸市灘区篠原本町4の同組総本部に集まった。対立する神戸山口組直系団体池田組(岡山市)の男性幹部(55)を拳銃で射殺したなどとして、山口組系組員が5日に逮捕されたばかり。報復や対立の激化も懸念され、兵庫県警が周辺やJR新神戸駅で厳重な警戒と情報収集に当たった。

 射殺事件は5月31日、岡山市南区で発生。岡山県警は5日、殺人と銃刀法違反の疑いで、山口組組長の出身母体弘道会(名古屋市)の傘下組織組員の男(32)を逮捕した。

 兵庫県警は射殺事件を踏まえ、全49署に両団体関連施設の警戒強化を指示。捜査関係者によると、県内の警戒対象施設は約60カ所で、弘道会系の施設は神戸市中央区と須磨区に、池田組系の事務所が兵庫区と長田区にあるという。

 捜査関係者によると、山口組分裂の背景には、弘道会を優遇した組織運営への反発があったとされ、射殺事件で神戸山口組側がさらに敵対心を募らせる可能性がある。男の逮捕を受けて県警は5日、県内49署に、双方の関連施設などの警戒を強めるよう、指示を出した。

 この日、県警はこれまで以上の警察官を配置し、総本部周辺では盾を持った機動隊員も警戒にあたり、周辺をパトカーや私服警官らが巡回した。

 総本部には午前8時半ごろから組員らの車が続々と到着。幹部を乗せたとみられる車の後ろに警察車両がぴったりとついて警戒する場面も見られた。

2016/6/6

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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