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山口組分裂騒動

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 神戸市長田区の路上で暴力団「任侠山口組」の組員が射殺された事件で、実行犯の男とは別に、現場付近にいた男が指定暴力団神戸山口組の関係者である可能性の高いことが14日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警長田署捜査本部が現場での聞き取りなどから絞り込んだ。一方、発砲した男とよく似た姿が現場近くの駅構内の防犯カメラに写っていたことが新たに判明。同本部は少なくとも神戸山口組系の2人が襲撃に関与したとみて調べている。

 捜査関係者によると、発砲した男は、任侠山口組の織田絆誠代表(50)らが乗った3台の車列の前方に車をぶつけ、降りてきた楠本勇浩組員(44)を射殺したとされる。

 もう一人の男は現場近くの防犯カメラに写っており、発砲とほぼ同時に車列後方に現れ、何かを構えるような動きをしていた。同本部は2人が織田代表を挟み込んで襲撃しようとしていた可能性があるとみて捜査。目撃情報などから、ともにバイクで走り去ったという。

 このうち発砲した男については、直後によく似た格好の男が駅の改札をくぐる様子が、構内の防犯カメラに写っていた。捜査関係者によると、男は神戸山口組の中核組織「山健組」傘下の40代の組員とみられ、同本部は、バイクで移動後、電車に乗り換えて逃走したとみている。男は拳銃を持ったまま現場から立ち去ったとされるが、駅構内の映像では確認できなかった。

2017/9/15

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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