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山口組分裂騒動

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事務所前に集まった兵庫県警の捜査員や報道関係者=13日午前、神戸市西区玉津町上池
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事務所前に集まった兵庫県警の捜査員や報道関係者=13日午前、神戸市西区玉津町上池

 指定暴力団の山口組(神戸市灘区)と神戸山口組(神戸市中央区)の対立が激化する中、神戸山口組が13日、神戸市西区で年末の会合を開いた。抗争事件が相次いでいることから、兵庫県警の捜査員らが周辺の警戒に当たり、目立ったトラブルはなかった。

 県公安委員会の命令で本部事務所の使用が制限されているため、同市西区の傘下組織事務所が会場となった。新年の活動指針の発表などがあり、組織の引き締めを図ったとみられる。

 捜査関係者によると、同日までに直系幹部が組長を務める傘下組織が解散したとの情報もあり、県警が実態把握を進めている。相次ぐ山口組の襲撃事件が、神戸山口組内の統制に影響した可能性があるという。

 一方、山口組は11日、名古屋市内で年末恒例の「事始め式」を開いた。神戸市灘区の総本部の使用制限命令が出て以降、実質的な活動拠点は、同組の最大勢力「弘道会」のある名古屋市が中心になっている。

2019/12/13

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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