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山口組分裂騒動

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射殺事件があった現場付近を調べる兵庫県警の捜査員=27日夜、尼崎市神田南通1
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射殺事件があった現場付近を調べる兵庫県警の捜査員=27日夜、尼崎市神田南通1
射殺事件があった現場付近を調べる兵庫県警の捜査員=27日夜、尼崎市神田南通1
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射殺事件があった現場付近を調べる兵庫県警の捜査員=27日夜、尼崎市神田南通1

 兵庫県尼崎市の路上で27日、指定暴力団神戸山口組(神戸市中央区)の古川恵一幹部(59)が射殺された事件を含め、神戸山口組の「幹部」という肩書の組員を狙った事件が11月に全国で3件相次いだことが、警察当局への取材で分かった。いずれも神戸山口組と対立する指定暴力団山口組(同市灘区)の関与が疑われており、兵庫県警は、組織的に標的を定めた連続抗争事件の可能性があるとみている。

 古川幹部への殺人容疑で兵庫県警に29日逮捕された朝比奈久徳容疑者(52)=愛知県江南市=は事件直後に京都市で確保された後、同市にある神戸山口組の組織を名指しし「襲撃するつもりだった」と供述。この組織も古川幹部と同格の幹部が組長を務める。朝比奈容疑者は山口組を「破門」された元組員とみられるが、破門は偽装だったとの見方がある。

 捜査関係者によると、神戸山口組には「組長」「副組長」「若頭」などの下に、「幹部」という肩書の組員が古川幹部を含め5人在籍。古川幹部が殺されるわずか9日前の今月18日には熊本市で、神戸山口組系組長が山口組系組員2人に刃物で襲われる事件が起きた。さらに翌19日には、札幌市の神戸山口組系組長宅に、山口組関係者が車で突入。いずれの組長も、神戸山口組内では古川幹部と同列の「幹部」だった。

 兵庫県警内では「山口組が、神戸山口組の『幹部』に狙いを定めているのでは」との見方が出ているという。

 神戸山口組幹部への襲撃が相次ぐ背景には、10月に刑期を終えて出所した山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)の意向があるとされる。高山若頭は武力行使を辞さない強権的な姿勢で知られ、出所直後に山口組の幹部人事を刷新。自身が収監中に山口組から分裂した神戸山口組への圧力を強める方針とみられている。

2019/11/30

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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