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山口組分裂騒動

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山口組系組員が銃撃された現場周辺を調べる兵庫県警の捜査員=8月21日夜、神戸市中央区熊内町9
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山口組系組員が銃撃された現場周辺を調べる兵庫県警の捜査員=8月21日夜、神戸市中央区熊内町9
逮捕を受け会見する山本真一・兵庫県警暴力団対策課長(左)と城垣敦夫・葺合署長=4日午前3時、葺合署
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逮捕を受け会見する山本真一・兵庫県警暴力団対策課長(左)と城垣敦夫・葺合署長=4日午前3時、葺合署
神戸新聞NEXT
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 神戸市中央区で8月、指定暴力団山口組(神戸市灘区)系組員(51)を銃撃したとして、兵庫県警葺合署捜査本部が殺人未遂などの疑いで指定暴力団神戸山口組(同市中央区)の若頭代行、中田浩司(ひろじ)容疑者(60)=神戸市中央区=を逮捕した事件で、鉄道のIC乗車カードの記録が逮捕の手掛かりとなったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。同容疑者は一時行方が分からなくなっていたが、過去に使用したのと同じICカードを使ったことが判明、駅周辺に捜査員を派遣したという。

 中田容疑者は神戸山口組内の中核組織で、山口組の前5代目組長の出身母体「山健組」の組長も務める。

 逮捕容疑は8月21日午後6時15分ごろ、同市中央区熊内町9にある山口組の中核団体・弘道会の拠点施設前で、同会系組員に拳銃を数回発砲し殺害しようとした疑い。組員は一時意識不明となり、その後回復したが、全治半年の重傷を負った。捜査本部は中田容疑者の認否を明かしていない。

 捜査本部によると、事件現場周辺の防犯カメラ映像などから中田容疑者の関与が浮上した。だが捜査関係者によると、11月26日に神戸市内の霊園で行われた組員の法要に参列した後から行方が分からなくなった。同30日と12月1日には、兵庫県尼崎市内で11月下旬に射殺された神戸山口組幹部の通夜や葬儀があったが、姿を現さず、行方を追っていた。

 その後、駅利用の記録から大阪市内に立ち寄り先があるとみられることが判明。3日夜になって捜査員が同容疑者を大阪市内の路上で発見、身柄を確保した。

 県警はこれまでに、中田容疑者が事件後に乗り捨てた疑いのある単車2台などを押収。一方、犯行に使われた拳銃は、神戸市内の運河などで捜索を行ったが見つかっていない。

2019/12/4

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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