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山口組分裂騒動

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 5年前に山口組を分裂させた神戸山口組で、複数の中心的な組織が離脱する構えをみせ、警察当局が動きを注視している。山口組の高額な会費(上納金)や人事の偏りに不満を募らせた幹部が結成した神戸山口組だが、自らも同じような理由でぐらつく事態となっている。

 神戸山口組は2015年8月、6代目山口組の最大勢力となった弘道会(名古屋市)に反発した山健組などが発足させた。山健組は5代目山口組組長を輩出した組織だった。

 その山健組幹部らは7月以降、高砂市内で会合を複数回開催。運営方針や上納金で不満がくすぶっており、神戸山口組からの脱退も話し合われたという。神戸山口組では、山健組とは別の有力組織が脱退し、独立を表明したとの情報もあり、離合集散の先行きは見通せない。

 神戸山口組の構成員数は15年の発足時は2800人だったが、昨年末に1500人にほぼ半減。主力の山健組が離脱すれば、割って出た山口組に対して、大きく勢力が退潮する。ただ、山口組の構成員も10年前は1万7300人だったが、昨年末は4分の1以下の4100人に減っている。

 兵庫県警のある捜査員は「山口組、神戸山口組とも組員の減少と高齢化が著しい。法規制でシノギ(資金獲得)が難しくなり、困窮する幹部も出てきている」と話した。

2020/8/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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