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山口組分裂騒動

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県公安委が開かれた兵庫県警本部=神戸市中央区下山手通5
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県公安委が開かれた兵庫県警本部=神戸市中央区下山手通5

 指定暴力団神戸山口組から離脱し、昨年4月に結成を表明した暴力団「任侠山口組」について、兵庫県公安委員会は16日、暴力団対策法に基づく指定暴力団とすることを決めた。3月中にも全国で23団体目、県内3団体目の指定暴力団として官報で公示される。2015年8月に分裂した指定暴力団山口組は、三つの指定暴力団となる。

 暴対法の規制対象となる指定の効力は公示後3年間。あいさつ(みかじめ)料などの不当要求に対して中止命令を出したり、抗争時に事務所の使用制限をかけたりすることができる。

 任侠山口組は昨年4月に神戸山口組から離脱して結成。警察庁は暴対法の規制から外れることを懸念し「神戸山口組で内紛中の系列組織」としてきたが、国家公安委員会が今年2月1日、神戸山口組とは別組織として指定手続きに入るよう全国の警察本部に通達した。尼崎市にある傘下組織「真鍋組」事務所を「主たる事務所」と認定し、織田絆誠代表(51)をトップとした勢力は1都1道2府12県の約460人とした。

 県公安委は同月26日に意見聴取を予定していたが、任侠山口組側は欠席した。国家公安委員会は今月15日、「拠点の特定」や「恐喝など暴力団特有の犯罪歴のある者を一定以上含む」などの指定要件を満たしていると確認した。

 任侠山口組と神戸山口組を巡っては、昨年9月、神戸市長田区の路上で神戸山口組系組員が織田代表らを襲撃し、組員1人を射殺する殺人事件が発生。警察庁によると、3月14日までに両組織が関係する事件は計8件起きている。

2018/3/16

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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