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山口組分裂騒動

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一勢会の事務所の捜索に入る捜査員=22日午前9時56分、岡山市北区柳町
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一勢会の事務所の捜索に入る捜査員=22日午前9時56分、岡山市北区柳町

 神戸市長田区で暴力団「任侠山口組」の男性組員が射殺された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は22日午前、殺人容疑で指名手配した男が所属する指定暴力団神戸山口組系の3次団体「一勢(いっせい)会」の事務所(岡山市北区)を捜索した。

 一勢会は神戸山口組系「山健組」の傘下組織。捜索は同日午前10時ごろに始まった。組員らが「何の関係じゃ」などと怒鳴り、捜査員約20人が激しい押し問答の末に事務所に入り、約40分後、段ボール箱3個を運び出した。

 同本部は殺人容疑で一勢会組員菱川龍己容疑者(41)=住所不詳=を指名手配。同容疑者は他の数人と共謀し12日午前10時ごろ、神戸市長田区五番町3の路上で、任侠山口組の織田絆誠代表(50)の護衛役だった楠本勇浩組員(44)を射殺した疑いが持たれている。

 同本部は20日に神戸山口組の本拠地事務所(淡路市)と山健組本部事務所(神戸市中央区)の捜索もしている。

2017/9/22

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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