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山口組分裂騒動

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発砲事件があった現場付近=27日午後6時15分、兵庫県尼崎市神田南通1
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発砲事件があった現場付近=27日午後6時15分、兵庫県尼崎市神田南通1
神戸新聞NEXT
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 27日午後5時すぎ、兵庫県尼崎市神田南通1の路上で、近くの女性から「パンパンという音が聞こえた」と110番があった。県警尼崎南署によると、男性が頭や首、腹部など少なくとも5カ所を撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。県警が殺人事件として調べている。

 同署などによると、死亡したのは、指定暴力団神戸山口組(神戸市中央区)の古川恵一幹部(59)=尼崎市。捜査関係者によると、現場は親族が経営する飲食店のそばで、十数回の発砲音が響き、付近に複数の空薬きょうが落ちていたという。

 発生直後、発砲したとみられる男が白い軽乗用車で逃走したとの情報を受け、県警が緊急配備し行方を追っていたが、京都市南区の路上で京都府警の警察官が特徴の似た車を発見。職務質問したところ、持っていた拳銃を突き付けたほか、車内から拳銃と自動小銃、実弾5発が見つかったため、銃刀法違反などの疑いで車を運転していた無職の男(52)=愛知県江南市=を現行犯逮捕した。

 捜査関係者によると、男は神戸山口組と対立する全国最大の指定暴力団山口組傘下組織(兵庫県姫路市)の組員だったが、既に破門されたとの情報もあるという。県警は抗争事件の可能性もあるとみて、他に関与した人物がいなかったかなど組織的な背景の有無を慎重に調べている。

 現場は阪神尼崎駅の北西約400メートルにある繁華街の一角。古川幹部はほぼ同じ場所で、2018年と19年にも山口組系組員に襲撃され負傷した。

2019/11/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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