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山口組分裂騒動

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防犯カメラ映像に写った人物。事件直後、現場付近から走り去る様子が記録されていた(関係者提供)
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防犯カメラ映像に写った人物。事件直後、現場付近から走り去る様子が記録されていた(関係者提供)

 神戸市長田区で暴力団「任侠山口組」の男性組員が射殺された事件で、現場付近の複数の防犯カメラに、同組の織田絆誠代表(50)の車列近くで何かを手に持って構えるような不審な動きなどをする人物が写っていたことが13日、分かった。事件直後に現場から立ち去っており、兵庫県警長田署捜査本部は事件に関与した可能性があるとみて捜査している。

 同本部によると、事件は12日午前10時ごろに発生。織田代表らが分乗した3台の車列が路地から幹線道路に出ようとした際、指定暴力団神戸山口組組員とみられる男が車を先頭車両に衝突させ、車から降りた任侠山口組の楠本勇浩組員(44)に発砲し、死亡させたとされる。

 防犯カメラの一つは、幹線道路手前の路地を撮影。幹線道路沿いで起きた発砲の現場は写っていないが、車列の後方に現れた人物が何かを構えるような格好をした後、慌てた様子で引き返す様子を捉えていた。数秒後には、別のカメラが何かを手に走る姿を記録。その直後にもう一つのカメラがバイクで走り去る様子も捉えていた。

 一方、同本部によると、実行犯らが乗り捨てた車付近にはバイクのヘルメットが落ちているのが見つかったが、誰が使ったかは分からないという。

 同本部は13日、楠本組員の司法解剖の結果、死因は右目下への被弾によるくも膜下出血などで、即死に近かったとみられると明らかにした。後頭部から銃弾1発が見つかり、今後、銃弾の鑑定もする。

2017/9/14

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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