連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷

動画一覧へ
山口組の総本部で、使用制限を示す「標章」を仮命令用から本命令用に張り替える兵庫県警の警察官=15日、神戸市灘区篠原本町4
拡大
山口組の総本部で、使用制限を示す「標章」を仮命令用から本命令用に張り替える兵庫県警の警察官=15日、神戸市灘区篠原本町4
山口組の総本部で、使用制限を示す「標章」を仮命令用から本命令用に張り替える兵庫県警の警察官=15日、神戸市灘区篠原本町4
拡大
山口組の総本部で、使用制限を示す「標章」を仮命令用から本命令用に張り替える兵庫県警の警察官=15日、神戸市灘区篠原本町4

 指定暴力団の山口組(総本部・神戸市灘区)と神戸山口組(本部・同市中央区)による抗争事件を受け、兵庫県公安委員会は15日、両組と傘下組織に対し暴力団対策法に基づき、神戸市内の事務所や拠点など計11カ所の使用を制限する本命令を出した。兵庫県警が10月に仮命令を出していた。

 本命令により制限期間は3カ月となり、いずれの施設も来年2月14日まで組員の集合や指揮命令、凶器の保管などの目的で使うことが禁じられる。繰り返しの延長も可能で、両組は長期にわたり本拠地での活動を封じられる公算が大きい。

 神戸市内では4月、神戸山口組系組幹部が路上で刺され、8月には山口組系組員が撃たれる事件が発生。10月10日には、神戸山口組系組員2人が射殺された。県警は3件を抗争と判断し、同11日に使用制限の仮命令を出した。県公安委がその後、意見聴取の機会を設けたが、いずれの組織も欠席していた。

 使用制限の本命令により、暴力団活動の封じ込めが期待される一方、潜在化も懸念もされる。捜査関係者によると、神戸山口組は本部事務所に幹部らが集う「定例会」の予定日だった今月11日、神戸市内の飲食店で“食事会”を開催。県警が会場を把握したのは直前だった。ある捜査員は「警察に活動を知られないよう組織内の情報統制を強めているのでは」と警戒する。

 一方、大阪府、愛知県、岐阜県の各公安委も15日、両組の関係先に同様の本命令を出した。

2019/11/16

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(1月29日)

  • 14℃
  • 10℃
  • 20%

  • 12℃
  • 8℃
  • 60%

  • 14℃
  • 10℃
  • 40%

  • 15℃
  • ---℃
  • 50%

お知らせ