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山口組分裂騒動

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 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)と、分裂した暴力団神戸山口組(本拠地・淡路市)の関連施設が兵庫県内に計約100カ所あることが6日、捜査関係者への取材で分かった。県警はパトカーによる施設周辺の巡回を増やすなど警戒の「見える化」を続けるが、住民が存在を知らない施設もあり、安全確保が課題となっている。

 両団体が「対立抗争」状態にあると警察庁が認定してから7日で1カ月。県公安委員会と国家公安委は神戸側を法律に基づく新たな指定暴力団として規制できるよう、手続きを急いでいる。

 捜査関係者によると、県内の組織数は傘下団体を含め神戸山口組系が約70団体、山口組系が約20団体。複数の団体が同じ建物を使うケースもあり、組事務所数は団体数を下回る。主に神戸、尼崎、姫路市などの繁華街に立地する。

 このほか県外に拠点がある直系組長の「別宅」や、組員が寝泊まりに使う拠点施設も数十カ所あり、神戸市内を中心に住宅街の民家やマンションの一室が利用されている。

 ただ、これらの具体的な所在地や地域ごとの内訳について県警は「双方に対立相手の関係先を知らせることになり、事件につながりかねない」などとして公表していない。

 一方、通学路が事務所などに近い学校や地元自治会には個別に説明し、安全確保を要請している。県警は「住民の安全を最優先に警戒している。不安に感じたら警察署に相談を」と呼び掛けている。

2016/4/7

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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