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山口組分裂騒動

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神戸山口組本拠地の●友会事務所。官報の公示があった朝、組員や車の出入りはなかった=15日午前、淡路市志筑(注)●は「侠」の右が「夾」
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神戸山口組本拠地の●友会事務所。官報の公示があった朝、組員や車の出入りはなかった=15日午前、淡路市志筑(注)●は「侠」の右が「夾」
神戸山口組を指定暴力団として公示した官報
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神戸山口組を指定暴力団として公示した官報
神戸山口組を指定暴力団とすることを公示する官報を張り出す国立印刷局の職員=15日午前8時30分、東京都港区
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神戸山口組を指定暴力団とすることを公示する官報を張り出す国立印刷局の職員=15日午前8時30分、東京都港区

 兵庫県公安委員会は15日、神戸山口組を暴力団対策法に基づく指定暴力団として官報に公示した。国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂して約8カ月。ようやく双方とも暴対法の規制対象となったが、神戸側の本拠地がある兵庫県淡路市の住民からは「拠点がある限り安心はできない」と変わらぬ不安も漏れた。

 両団体が絡む衝突は分裂以降、全国で70件を超え、県公安委は手続きを急いで今月7日に指定を決定。この日朝、国立印刷局(東京都)に官報が掲示され、正式に効力を持った。

 神戸側の本拠地は直系団体「●友会」事務所で、11日早朝には乗用車が突っ込む事件があった。分裂との関連は県警が慎重に調べているが、地域住民には動揺が広がった。

 公示を受け、近くの小学校に子どもが通う30代主婦は「事件の抑止力になるなら歓迎」としつつ、「本当に望むのは暴力団に出て行ってもらうこと。事務所自体を持たせないような法律をつくってほしい」と訴えた。

 地元で暴力団追放運動に取り組む70代男性は「指定が刺激となりトラブルが激しくなるのでは」と危惧。その上で「暴力団にプレッシャーをかけなければならない」とし、近くメンバーらと暴追パレードなどの対応を協議するという。

 神戸山口組は指定暴力団としては全国22団体目で、指定の効力は3年間。指定の基準となった3月1日時点の構成員数は神戸側が2700人、山口組側が5700人。

(注)●は「侠」の右が「夾」

【指定暴力団】

 「暴力団の威力を使って資金を稼いでいる」「暴力団特有の犯罪歴のある組員が一定割合を超える」「組長をトップとするピラミッド構造」の3要件を満たす暴力団で、本拠地のある都道府県の公安委員会が指定する。指定後は暴力団対策法の規制対象となり、組員が用心棒代を要求したり、不当な地上げをしたりすれば中止命令を出せる。抗争時には事務所の使用制限を命じることもできる。

2016/4/15

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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