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山口組分裂騒動

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事件に関わったとみられる車の周囲を調べる捜査員ら。右下の路面には血痕のようなものが見える=12日午前11時12分、神戸市長田区五番町
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事件に関わったとみられる車の周囲を調べる捜査員ら。右下の路面には血痕のようなものが見える=12日午前11時12分、神戸市長田区五番町

 神戸市長田区の街中に12日午前、銃声が響き、撃たれた組員とみられる男性1人が死亡した。現場付近には小学校や高校があり、閑静な住宅街が広がる。暴力団関係者による抗争との情報もあり、住民たちは「一体何が」「どうしてこんなことが」と一様に声を震わせ、警察の鑑識活動を不安そうに見守った。

 現場付近の山手幹線沿いは約200メートルにわたって規制線が張られ、通行止めに。歩道をふさぐように停車した、黒いセダンタイプの乗用車などを、兵庫県警が丹念に調べた。

 現場近くの商店に勤める男性(49)は同日午前10時すぎ、「車の接触事故のような音」に気付き、店内から外を見た。男2人が歩道から車道に移り、取っ組み合いをしているのが見えた。直後に「パーン」。乾いた音が響いた。男1人が立ち上がり、距離を取って銃らしきものを構える様子を見て、急いで110番したという。「とどめを刺そうとしているように見えた。暴力団の抗争だとすれば怖い」と話す。

 現場向かいの市営住宅に住む男性(73)はあおむけに倒れた男性と、銃らしきものを構えた男を目撃した。110番しようと室内に入り、携帯で電話をしながら外に出たところ、男は山手幹線を西へ走って逃げた。上下とも紺色の服を着ていたという。

 近くで仕事中だった建築業の男性(55)も「バン、バン」という音を聞いた。急いで外に出ると、黒いセダンの運転席のドアが開いており、地面に男性があおむけになって倒れていた。近くの70代女性によると、倒れていた男性は白いTシャツに黒か紺色のズボン姿で、顔にかぶせられた布に血がにじんでいたという。「流れ弾で一般住民に被害が出るかもしれず、恐ろしい」と不安そうだった。

2017/9/12

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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