連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
登校する中学生を見守る警察官=27日午前、神戸市中央区
拡大
登校する中学生を見守る警察官=27日午前、神戸市中央区

 神戸市中央区で指定暴力団山口組系組員(51)が銃撃された殺人未遂事件で、兵庫県警葺合署捜査本部が押収したバイクのナンバープレートに折り曲げたような形跡があることが27日、捜査関係者への取材で分かった。犯行の様子が写った防犯カメラ映像ではナンバーが読み取れず、犯人が身元発覚を免れるため何らかの加工をしたとみられており、捜査本部はバイクが犯行に使われたものか調べている。事件発生から28日で1週間。犯人は逃走中で身元も特定されておらず、住民に不安が広がる。

 捜査関係者によると、犯行に使われたバイクは黒っぽいスクータータイプ。事件現場から約600メートル南のマンション駐輪場で、防犯カメラ映像と似たバイクが見つかり、捜査本部が23日夜に押収していた。

 事件は21日午後6時15分ごろ、山口組内の最大勢力「弘道会」の拠点施設前で発生。施設前に止めた車の運転席にいた組員が、バイクで後をつけていた何者かに腹や脚などを撃たれ重傷を負った。

 山口組は分裂から27日で4年となった。同組から離脱した指定暴力団神戸山口組、神戸山口組から分かれた指定暴力団任侠(にんきょう)山口組を含め三つどもえの緊張状態が続き、今回の銃撃も抗争の可能性が指摘される。

 近隣の小中学校は夏休み期間中だが、多くは既に授業が始まっている。事件現場から約100メートルの中学校では警察官や教員らが登下校時の見守りを強化。同市中央区内の他の小中学校でも集団下校を実施したり、警察に巡回強化を依頼したりと、9月から始まる2学期に向けて警戒を強める。

 ある中学校の校長は「一日も早く、生徒たちが正常な学校生活を送れるようになってほしい」と話した。

2019/8/28

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(12月9日)

  • 15℃
  • 6℃
  • 0%

  • 14℃
  • 0℃
  • 10%

  • 16℃
  • 4℃
  • 10%

  • 14℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ