連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
東灘署に出頭し、詐欺容疑で逮捕された大原宏延容疑者=27日午前9時3分、神戸市東灘区御影中町2
拡大
東灘署に出頭し、詐欺容疑で逮捕された大原宏延容疑者=27日午前9時3分、神戸市東灘区御影中町2

 暴力団排除条項のある自動車販売会社から、組員の身分を隠して乗用車を購入したとして、兵庫県警暴力団対策課と東灘署などは27日、詐欺の疑いで、指定暴力団山口組の最高幹部で「本部長」のポストに就く直系組長、大原宏延容疑者(69)=大阪市生野区=と、その元妻(66)を逮捕したと発表した。

 県警によると、大原容疑者は同区を拠点とする直系団体「大原組」の組長。逮捕容疑は元妻と共謀し2014年8~9月、暴力団関係者との取引を拒否している大阪市内の販売会社から新車を購入する際、暴力団員であることを隠して契約し、納車させた疑い。

 大原容疑者は一部否認し、購入手続きをしたとされる元妻は容疑を認めている。県警は、ほかに関わった疑いのある同組組員や同社従業員からも事情を聴く方針。

 県警は、大原容疑者が山口組総本部を訪れる際にこの車に乗っている実態を確認。元妻は26日に逮捕し、近く釈放する見通し。自身にも逮捕状が出ていることを知った大原容疑者が27日午前9時ごろ、東灘署に出頭したという。

2016/1/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(11月18日)

  • 22℃
  • ---℃
  • 70%

  • 22℃
  • ---℃
  • 80%

  • 23℃
  • ---℃
  • 80%

  • 21℃
  • ---℃
  • 80%

お知らせ