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山口組分裂騒動

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事件現場を調べる兵庫県警の捜査員ら=27日午後6時58分、尼崎市神田南通1
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事件現場を調べる兵庫県警の捜査員ら=27日午後6時58分、尼崎市神田南通1

 兵庫県尼崎市の路上で27日夕、指定暴力団神戸山口組(神戸市中央区)の古川恵一幹部(59)=尼崎市=が射殺された事件で、発砲した男が直前に、古川幹部のいた飲食店に客として入っていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。男はその後、古川幹部を店外に連れ出して自動小銃で連射。自動小銃は米軍の主力兵器として使われているもので、個人での入手は考えにくいという。警察当局は、事前に綿密な計画を立てていた可能性があるとみて、組織的関与の有無などを捜査する。

 この事件では京都府警が27日、銃刀法違反容疑などで無職朝比奈久徳容疑者(52)=愛知県江南市=を現行犯逮捕。現場から逃走した車に乗っているところを確保され、兵庫県警などは射殺の実行犯とみている。

 捜査関係者によると、朝比奈容疑者とみられる男は27日、古川幹部の親族が経営する飲食店に来店。その後、店外に出て、近くに駐車した軽乗用車から自動小銃を取り出し、店外に呼び出した古川幹部を至近距離から撃ったとみられる。

 朝比奈容疑者は現場から約40キロ北東の京都市内で確保された。その際、「(古川幹部への発砲は)自分がやった」「別の神戸山口組の組員を狙うため京都に向かった」と話したという。

 逮捕の際に押収された銃は、いずれも米国製の自動小銃「M16」と、回転式拳銃だったという。車が尼崎市内で借りたレンタカーだったことも判明した。

 神戸山口組は2015年8月、全国最大の指定暴力団山口組(神戸市灘区)から分裂し発足。17年4月には、さらに神戸山口組から分裂する形で任侠(にんきょう)山口組(尼崎市)が結成された。各地で抗争事件が続発し、兵庫県内では最初の分裂以降、古川幹部を含め組員4人が殺害されている。

2019/11/29

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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