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山口組分裂騒動

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 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂した神戸山口組(本拠地・淡路市)が、暴力団対策法に基づく指定暴力団となってから15日で半年となった。警察庁によると、対立が背景とみられる全国の事件は指定前の7カ月半で起きた75件から、この半年間は13件に減少。暴力団の活動を厳しく規制する指定が一定の成果を上げた形で、兵庫県内では1件も起きていない。

 昨年8月末の分裂後、両団体の衝突は全国で激化。警察庁が「対立抗争」状態と認定した今年3月には、神戸市内でも白昼の公道で双方の組員らが車を壊し合うなど4件の事件が続き、兵庫県公安委員会は4月15日、発足からわずか7カ月半という異例のスピードで神戸側を指定した。

 以降の半年間は全国的に沈静化し、車両で組事務所などに突入する事件は指定前の14件が4件に、銃器を使った事件は8件が2件に減った。ただ、5月に岡山市で神戸側組員が射殺されるなど、殺人・傷害致死事件も4件発生。一般人の巻き添えはないが、警察庁は「情勢は予断を許さない」とする。

 指定暴力団同士が激しい抗争を起こせば、一段と強い規制が及ぶ「特定抗争指定暴力団」とすることも可能となる。兵庫県警は半年間だけで両団体の直系組長10人を逮捕し、本拠地を11回捜索。県警などは特定指定も視野に、引き続き両団体を厳しく取り締まる。

 一方、指定により、組員が店舗経営者に「あいさつ料」を求めるなどの不当要求をした場合は中止命令も可能となり、神戸系組員には8月末までに全国で49件、県内で9月末までに2件の命令が出た。

【指定暴力団】「暴力団の威力で資金を稼いでいる」などの3要件を満たす暴力団で、本拠地のある都道府県の公安委員会が指定する。指定後は暴力団対策法に基づき、組員による不当要求に中止命令を出したり、抗争時に事務所使用制限命令を出したりできる。全国には指定暴力団が22団体あり、3月1日時点で山口組は構成員数約5700人で最多、神戸山口組は約2700人で4番目の規模となっている。

2016/10/16

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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