連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
指定暴力団神戸山口組の旧本拠地=淡路市志筑
拡大
指定暴力団神戸山口組の旧本拠地=淡路市志筑

 2015年8月に指定暴力団山口組から分裂した指定暴力団神戸山口組(神戸市中央区)が発足当初に本拠地として使っていた事務所(兵庫県淡路市志筑)について、所有者側が周囲に売却の意向を示していることが27日、関係者への取材で分かった。暴力団排除に向け、淡路市などが建物の買い取りを検討しているが、実現のめどは立っていない。

 建物は同組の傘下団体「侠友会」の事務所。地元の委託を受けた暴力団追放兵庫県民センターが17年に神戸地裁に使用禁止を求める仮処分を申請し、同年、神戸地裁が訴えを認めた。地裁は昨年7月、使用禁止に違反すれば1日100万円の支払いを命じる間接強制を決定している。

 使用禁止を受け、同組は神戸市中央区に本拠地を移転。仮処分決定後、建物の所有者側が地元などに売却の意向を伝えたとみられる。

 暴力団関連施設では、茨城県守谷市が所有者から購入した例がある。神戸山口組の旧本拠地も淡路市などが購入の可否を検討しているが、交渉は始まっていない。

2019/8/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(12月9日)

  • 15℃
  • 6℃
  • 0%

  • 14℃
  • 0℃
  • 10%

  • 16℃
  • 4℃
  • 10%

  • 14℃
  • 2℃
  • 10%

お知らせ