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山口組分裂騒動

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現場の西約200メートルで見つかったバイク。事件に関与した男が使ったとみられる=15日午後、神戸市長田区六番町4
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現場の西約200メートルで見つかったバイク。事件に関与した男が使ったとみられる=15日午後、神戸市長田区六番町4
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 神戸市長田区で暴力団「任侠(にんきょう)山口組」の男性組員が射殺された事件で、兵庫県警長田署捜査本部が21日までにバイク2台を押収していたことが、捜査関係者らへの取材で分かった。ともに排気量の大きい「ビッグスクーター」で、現場から東西に離れた場所で発見。同本部は殺人容疑で指名手配した実行犯の男と、現場付近の防犯カメラが捉えていた男がそれぞれ逃走時に乗り捨て、移動手段を変えた可能性があるとみて行方を追っている。

 指名手配しているのは、指定暴力団神戸山口組系組員の菱川龍己容疑者(41)。12日午前10時ごろ、同市長田区五番町3の路上で、任侠山口組の楠本勇浩(ゆうひろ)組員(44)を射殺した疑いが持たれている。

 捜査関係者らによると、菱川容疑者が現場から幹線道路沿いに西側へ走って逃げた後、約100メートル先に止めていたバイクに乗り込む姿を通行人らが目撃。さらにバイクで北側の路地を抜けたとみられ、同市兵庫区内で走る姿を複数の防犯カメラが記録していた。

 その後、現場から1キロ以上離れた同区内の駐輪場でよく似たバイクを発見。それまでの目撃情報や防犯カメラの映像と車種や色が一致したという。

 一方、現場の西約200メートルの市営住宅でも別のバイクが放置されているのが見つかった。事件時、襲撃に加わろうとするような不審な動きをした後、バイクで逃走する男が現場付近の防犯カメラに写されており、同本部はこの男が乗り捨てた可能性があるとみて調べている。

2017/9/22

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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