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山口組分裂騒動

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使用差し止めの仮処分請求が出された任俠山口組の本拠地事務所=2017年6月、尼崎市戸ノ内町
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使用差し止めの仮処分請求が出された任俠山口組の本拠地事務所=2017年6月、尼崎市戸ノ内町
兵庫県警が厳重に警戒する中、定例会に集まる任俠団体山口組の組員ら=28日午後、尼崎市戸ノ内町3
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兵庫県警が厳重に警戒する中、定例会に集まる任俠団体山口組の組員ら=28日午後、尼崎市戸ノ内町3

 指定暴力団神戸山口組から今年5月に離脱を表明した「任●(にんきょう)団体山口組」の定例会が28日、兵庫県尼崎市戸ノ内町3の事務所であった。5月の初会合とは別施設が使われ、県警は暴力団対策法に基づく指定暴力団になることを逃れる狙いもあるとみて警戒を強める。

 関係者によると、初回の会場は同市内にある「古川組」の事務所で開かれたが、この日は「真鍋組」事務所が使われた。

 警察庁は現在、任●団体の設立を「神戸山口組の内紛」と扱っている。今後、任●団体を指定暴力団に指定するには「主たる事務所」の決定が欠かせない。そのため捜査員は、会場の変更について「『指定逃れ』が狙いではないか」と懸念している。

 一方、捜査関係者によると、任●団体への移籍をめぐり古川組内部で勢力が二分しているという情報があり、組織内の対立状態への配慮が今回の会場変更につながったとの見方もあるという。

 定例会は同日午後2時から始まったとみられ、会場入りする組員らに捜査員約30人がボディーチェックするなどして警戒した。

(注)●は「侠」の右が「夾」

2017/6/28

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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