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山口組分裂騒動

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兵庫県警葺合署=神戸市中央区吾妻通5
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兵庫県警葺合署=神戸市中央区吾妻通5

 神戸市中央区で8月、指定暴力団山口組(神戸市灘区)系組員(51)が銃撃され重傷を負った事件で、兵庫県警葺合署捜査本部は9日、殺人未遂の疑いで、対立する指定暴力団神戸山口組(同市中央区)系の組員ら40~50代の男4人を新たに逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、神戸山口組の若頭代行で同組の中核組織「山健組」組長、中田浩司容疑者(60)=殺人未遂容疑などで逮捕=が銃撃の実行役で、今回の4人が犯行用の単車の準備などに関わったとみている。4人のうち1人は山健組系組員、ほか3人は暴力団組員ではないとみられる。

 事件は8月21日夕、同市中央区熊内町9にある山口組系の拠点施設前で発生。単車に乗った何者かが同組系組員に発砲し逃走した。

 捜査本部は事件後、犯人が乗り捨てたとみられる単車2台などを押収。現場近くの防犯カメラには、中田容疑者と酷似した人物が誰かと電話で話す様子が写っており、銃撃の共犯者がいるとみて調べていた。押収品の所有者の名義や遺留物の鑑定結果などから、今回の4人が浮上したという。

 捜査本部は9日、関係先として、神戸市内にある山健組の傘下組織の事務所を捜索した。

2019/12/9

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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