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山口組分裂騒動

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 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂した暴力団神戸山口組(本拠地・淡路市)を、暴力団対策法に基づく指定暴力団とするため、兵庫県公安委員会は4日、神戸山口組から22日に意見聴取すると公示した。同組にも通知書を届けた。分裂が背景とみられるトラブルが全国で相次ぐ中、県警幹部は「早期指定へ作業を急ぐ」としている。

 県警によると、神戸山口組は昨年8月下旬、山口組から離脱したことに伴い暴対法の指定を外れ、規制対象外となった。未指定状態では「あいさつ料」などを要求する組員に中止命令を出したり、抗争時に組事務所の使用を制限したりすることができない。

 指定には「暴力団の威力を使って資金を稼いでいる」「薬物犯罪や恐喝など、暴力団特有の犯罪歴がある者が一定割合以上含まれる」などの要件に当てはまることを裏付ける必要がある。二つの山口組が互いに引き抜き工作を続け、情勢はいまだ流動的だが、県公安委は3月1日時点の情勢をもとに要件を満たすと判断した。

 意見聴取は暴対法に基づく手続きで、神戸市中央区の県警本部で22日午後2時から行われる。一般にも公開される。組側が指定対象に該当しないとする証拠を出すこともできる。組長らが出席しない場合も、同法上は指定が可能という。

 一方、山口組についても6月下旬、3年ごとに必要な指定の更新期限を迎えるため、県公安委は9回目の指定を目指す。

2016/3/4

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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