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山口組分裂騒動

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神戸山口組傘下の事務所を捜索した兵庫県警の捜査員=3日午前7時54分、神戸市中央区中山手通2
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神戸山口組傘下の事務所を捜索した兵庫県警の捜査員=3日午前7時54分、神戸市中央区中山手通2

 兵庫県警が歓楽街で進める暴力団の資金源調査で、神戸・三宮地区の飲食店など約150店から過去10年間にあいさつ(みかじめ)料などの名目で計2億円超が暴力団に流れていた疑いのあることが3日、分かった。県警は同日午前、恐喝容疑で指定暴力団神戸山口組系の組員4人を逮捕し、関連する神戸市内の組事務所3カ所を一斉捜索した。

 指定暴力団山口組から分裂状態に陥った3団体の抗争事件が相次ぐ中、県警が「歓楽街特別暴力団対策隊」(特暴隊)を発足させて約4カ月。同隊が三宮地区の約4400店に聞き取り調査し、約150店から情報を得た。県警は「2億円は氷山の一角」としつつ、複数の暴力団が絡んでいたとみて全容解明を進める。

 逮捕されたのは、神戸山口組系「山健組」組員(51)▽同組員(49)▽同組員(55)▽同組員(54)の4容疑者。

 逮捕容疑は今年3~8月、三宮地区の飲食店の男性ら3人から、あいさつ料名目で現金計約35万円を脅し取った疑い。1人は容疑を認め、1人は黙秘、2人は否認しているという。

 県警によると、10年以上前から山健組員が複数人で「三宮警備」と称して街を練り歩き、スナックなどから毎月1~5万円を徴収していたという。今年4月末に神戸山口組から離脱を表明した暴力団「任侠山口組」も同様の活動を進めており、両派の対立は水面下で激化しているとみられる。

 9月12日には神戸市長田区で任侠山口組代表の護衛役が神戸山口組系組員に射殺される抗争事件が発生。県警は組織の弱体化に向け、9月25日付で特暴隊に暴力団の資金源解明を担う17人態勢の「特命捜査班」を新設、暴力団対策課と連携して捜査する。

2017/10/3