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山口組分裂騒動

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 昨年4月15日に兵庫県公安委員会が暴力団対策法に基づき神戸山口組(本拠地・淡路市)を指定して以降、今年2月末までの約10カ月間に全国の警察などが同組傘下組員に出した行政命令が計141件に上ったことが14日、警察庁への取材で分かった。

 暴対法に基づき、組員による不当要求に対して中止・再発防止命令などを出せ、抗争時には組事務所の使用を制限できる。

 141件の内訳は中止命令が137件で、禁止命令3件、再発防止命令1件。兵庫県内では今年3月末までに金品を求める行為などに計22件の中止命令が出された。

 指定暴力団山口組との衝突事件は2015年8月の分裂から指定までの約8カ月間に全国で75件発生。指定以降の1年間は20件にとどまり、一定の歯止めをかけたことがうかがえた。

 都道府県が定める暴力団排除条例などにより、双方の構成員数も減少。16年末時点で神戸山口組は前年比200人減の2600人、山口組は同800人減の5200人だった。

2017/4/15

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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