連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
発砲事件の現場を調べる捜査員ら=27日午後7時1分、尼崎市神田南通1
拡大
発砲事件の現場を調べる捜査員ら=27日午後7時1分、尼崎市神田南通1
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 2015年8月、全国最大の暴力団山口組(神戸市灘区)から神戸山口組(同市中央区)が分裂。17年には神戸山口組からさらに分裂する形で任侠山口組(兵庫県尼崎市)が発足し三つどもえになり、抗争事件がやまない状況が続いている。

 今年に入り、山口組と神戸山口組の対立はいっそう激化。10月には神戸市中央区の神戸山口組系組事務所前で、同組系組員2人が山口組系組員に射殺された。県公安委員会は抗争の鎮静化を図るため、11月、神戸市内にある双方の本部事務所の使用を制限する命令を出したが、以降も暴力団の暴発を防げなかったことで、警察はさらなる対応を求められる。

 捜査関係者によると、警察は山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定にすることも検討。「特定抗争-」になれば、県公安委が定めた区域内で組員が集まるだけで逮捕できるなど、さらに厳しく取り締まりが可能という。

2019/11/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(4月6日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 10%

  • 14℃
  • ---℃
  • 10%

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

  • 16℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ