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山口組分裂騒動

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神戸山口組の本拠地施設、俠友会の事務所=淡路市志筑
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神戸山口組の本拠地施設、俠友会の事務所=淡路市志筑

 指定暴力団神戸山口組の離脱騒動に絡み、暴力団追放兵庫県民センター(神戸市中央区)は2日午前、地域住民に代わり、淡路市にある本拠地事務所の使用差し止めを求める仮処分を神戸地裁に申し立てた。関係者への取材で分かった。2013年施行の改正暴力団対策法で認められた「代理訴訟制度」に基づく措置で、同様の申請は全国で相次ぐが、県内では初めて。指定暴力団の傘下団体ではなく、本部事務所への適用は全国初。

 神戸山口組を巡っては今年4月末、一部組長らが「任侠(にんきょう)山口組」の結成を表明し、双方の組員らが路上で殴り合ったり、神戸山口組が任侠山口組の組員を襲撃したりする事件が発生。9月12日には神戸市長田区で任侠山口組代表の護衛役だった組員が射殺される事件が起きた。

 関係者によると、本拠地事務所は淡路市志筑の住宅街にあり、暴追センターは「住民らが平穏に暮らす権利が侵害されている」として住民の委託を受け、仮処分を申し立てることを決めた。神戸山口組が15年8月に指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂して以降、直系組長らが集まる「定例会」の会場などとして利用しているが、神戸地裁が申し立てを認めれば使えなくなる。

 同センターなどによると、暴力団事務所への仮処分は14年以降、広島、埼玉、福岡、神奈川、富山の各県と京都府で計6件の申請があり、このうち5件で和解や仮処分が決まった。

 神戸山口組は、神戸市中央区にも関連施設や中核組織「山健組」の本部事務所を構えている。一方、任侠山口組は尼崎市内の傘下団体事務所で定例会を開くなどしているが、本拠地は定めていないという。

2017/10/2

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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