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山口組分裂騒動

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銃弾の跡とみられる穴を調べる捜査員ら=20日午前、稲美町中村
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銃弾の跡とみられる穴を調べる捜査員ら=20日午前、稲美町中村

 兵庫県警暴力団対策課と加古川署は20日、同県稲美町中村にある指定暴力団神戸山口組(本拠地・淡路市)の関連施設で、弾痕とみられる数カ所の穴が見つかったと発表した。発砲事件とみて銃刀法違反と建造物損壊の容疑で調べている。

 同課によると、同日午前に情報が寄せられ、銃弾が撃たれたような跡が屋根のひさし1カ所と、門扉の数カ所で確認された。けが人はなく、銃弾は見つかっていないという。

 捜査関係者によると、施設は同組組長の井上邦雄容疑者(68)=京都府警が傷害容疑などで逮捕=の別宅とみられるという。県警は対立抗争状態にある指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)や、神戸山口組から離脱を表明した「任●団体山口組」とのトラブルの可能性もあるとみて背景を調べる。

 現場はJR東加古川駅の東約1・8キロ。近くに畑を持つ70代の女性は「身近なところで発砲事件が起きるなんて怖い」と話した。

(注)●は「侠」の右が「夾」

2017/6/20

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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