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山口組分裂騒動

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竹中組事務所から任意同行される安東美樹容疑者(右)=29日午前10時31分、姫路市安田4
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竹中組事務所から任意同行される安東美樹容疑者(右)=29日午前10時31分、姫路市安田4

 兵庫県姫路市内の民家で銃6丁と実弾を所持したとして、兵庫県警薬物銃器対策課と暴力団対策課は29日、銃刀法違反(加重所持)の疑いで、指定暴力団山口組直系団体「竹中組」(姫路市安田)の組長安東美樹容疑者(61)と、同組系組員2人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。県警は昨年8月に分裂した指定暴力団神戸山口組とのトラブルに備え、組ぐるみで銃を所持した疑いもあるとみて、入手経路の解明などを進める。

 捜査関係者によると、安東容疑者らは共謀し7月、同容疑で逮捕状が出ている竹中組系組員(37)の親族が関係する姫路市内の民家で、拳銃5丁と散弾銃1丁、銃弾数十発を所持した疑いが持たれている。

 県警は7月、入手した情報を基にこの民家を捜索し、「回転式」と「自動式」の拳銃などを発見した。

 逮捕に先立って県警は29日午前、捜査員約30人態勢で竹中組事務所を捜索。安東容疑者に任意同行を求めた。

 竹中組は県内に2団体ある山口組直系団体の一つ。もとは「柴田会」を名乗っていたが、分裂後に4代目山口組組長の名字を冠した組織名に変更した。一方、安東容疑者は4代目組長の人事を巡る「山一抗争」(1985~87年)に絡み、88年に対立する一和会会長宅(神戸市東灘区)を襲撃したなどとして逮捕され、実刑判決を受けたこともある。

 県内では今年、神戸山口組の本拠地がある淡路市志筑の海中から拳銃1丁と銃弾15発が見つかり、山口組総本部がある神戸市灘区の側溝でも未使用の銃弾数発が発見されている。

2016/9/29

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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