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山口組分裂騒動

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神戸地裁=神戸市中央区橘通2
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神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 指定暴力団「絆会」(旧・任侠山口組)が、本部事務所(兵庫県尼崎市)の使用を禁じた神戸地裁による仮処分命令に違反したとして、同地裁は15日、今後違反した1日ごとに100万円の支払いを課す「間接強制」を決定した。間接強制を申し立てていた暴力団追放兵庫県民センター(神戸市中央区)が16日、明らかにした。

 間接強制は、裁判所が出した命令に従わない場合に、金銭の支払い義務を負わせることで改善を促す措置。絆会本部事務所を巡っては、同センターの申し立てを受けた神戸地裁が2018年に使用を差し止める仮処分命令を出したが、その後も組員が出入りしていたという。

 こうした絆会の動向に不安を抱いた地元住民の委託を受け、同センターが今年4月、地裁に間接強制を求める訴えを起こし、地裁が同センターと組側の双方から意見を聴取していた。

 同センターによると、今回の決定により、建物への組員の立ち入りや定例会の開催、組の紋章の掲示などが100万円の支払い対象となる。絆会側に決定の通知が届いてから1週間後に効力が発生する。同センターは「主張が全面的に認められた」としている。

2020/10/16

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を���しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山口組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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