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山口組分裂騒動

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発砲があった現場周辺で調べる捜査員ら=10日午後3時27分、神戸市中央区
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発砲があった現場周辺で調べる捜査員ら=10日午後3時27分、神戸市中央区

 2015年に全国最大の指定暴力団山口組(神戸市灘区)から、指定暴力団神戸山口組(同市中央区)が分裂して4年余り。対立抗争状態の両組に、神戸山口組から離脱した組員たちが結成した指定暴力団任侠山口組(尼崎市)を加えた三つどもえの構図が今も続く。10月中旬には、強硬な姿勢で知られる山口組ナンバー2が出所する予定。情勢の流動化が懸念され、警察当局が警戒を強める最中に、またしても発砲事件が発生した。

 事件が起きたのは10日午後2時40分ごろ。神戸市中央区花隈町周辺で「発砲音があった」と市消防局に通報があった。現場付近には、神戸山口組の中核団体「山健組」の事務所がある。

 警察庁によると、分裂以降、山口組と神戸山口組の対立抗争とみられる事件などは今年9月中旬までに113件発生。8月下旬には、同市中央区にある山口組の最大勢力「弘道会」の拠点建物前で、同会関係者とみられる男性が拳銃のようなもので撃たれ重傷を負う事件が起きた。県警が対立抗争との関連などを捜査しているが、犯人はいまだ逮捕されていない。

2019/10/10

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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