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山口組分裂騒動

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神戸山口組の関連施設で開かれた緊急会合に集まる関係者ら=29日午前、神戸市中央区花隈町
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神戸山口組の関連施設で開かれた緊急会合に集まる関係者ら=29日午前、神戸市中央区花隈町

 指定暴力団神戸山口組(本拠地・兵庫県淡路市)から複数の直系組長が離脱し、分裂する可能性があることが29日、関係者への取材で分かった。神戸市中央区の関連施設で同日開かれた緊急会合に複数の幹部が姿を現さなかった。欠席者の一部で別組織結成の動きがあるとみられ、兵庫県警が事実確認を急ぐとともに、警戒を強めている。

 神戸山口組は2015年8月に指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂。双方は対立抗争状態にあるが、別組織が立ち上がれば三つどもえの抗争に発展する恐れがある。

 関係者らによると、神戸山口組では今年に入り、組織内での人事を巡って離反情報がたびたび浮上。29日の会合もこうした動きを阻止する狙いがあったとされるが、神戸山口組の中核団体「山健組」の一部の幹部に加え、数人の直系組長が欠席したという。

 別組織が結成されると、暴力団対策法に基づく指定から外れる可能性があり、その場合、抗争時の組事務所の使用制限や不当要求に対する中止命令を出せなくなる。

 警察庁によると、神戸山口組の構成員は昨年末時点で2600人。このうち直系組長は今年2月末時点で25人だった。

2017/4/29

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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