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山口組分裂騒動

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兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区
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兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区

 抗争を続ける特定抗争指定暴力団の山口組と神戸山口組について、兵庫県公安委員会が、両組織の組員の活動を厳しく規制する「警戒区域」に、同県南あわじ市を追加する方向で検討していることが12日、関係者への取材で分かった。県内の警戒区域は神戸、尼崎、姫路、淡路市に加え5市目となる。

 関係者によると、南あわじ市に神戸山口組の関係先があることへの対応。11日の県公安委の会合で、追加の手続きに必要な両組への意見聴取を行うことを決定。12日午前、組側に聴取の日程や会場を通知した。

 特定抗争指定暴力団は、指定暴力団同士の抗争が激化し市民に危険が及ぶ恐れが生じた場合に、関係する都道府県の公安委が警戒区域を定めて指定する。両組織は兵庫など6府県の公安委が1月に初指定した。

 警戒区域内では組員の集合や事務所使用、対立組織の組員への付きまといなどが禁じられ、違反すれば行政命令を経ずに即逮捕できる。現在、兵庫県内の4市以外に岐阜市、名古屋市、三重県桑名市、京都市、大阪市、大阪府豊中市の6市が定められている。

 特定抗争指定は3カ月ごとに更新が必要。山口組、神戸山口組の指定は、4月に延長した効力が7月6日に切れるが、5月に岡山市で銃撃事件が起きるなど抗争終結の兆しはない。兵庫県公安委は指定を再延長するのに合わせ、南あわじ市を警戒区域に加えることを検討。兵庫と並行し、警戒区域がある他府県の公安委も指定更新の準備を進めている。

2020/6/12

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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