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山口組分裂騒動

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定例会に集まった任侠山口組の組員にボディーチェックをする兵庫県警の捜査員=2018年9月、尼崎市東難波町4
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定例会に集まった任侠山口組の組員にボディーチェックをする兵庫県警の捜査員=2018年9月、尼崎市東難波町4
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 指定暴力団任侠山口組(兵庫県尼崎市)が12日付で組織名を「絆會(きずなかい)」に変更するとの通達を組員らに出したことが同日、関係者への取材で分かった。同県警も情報を把握しており、事実関係の確認を進めている。

 全国最大の暴力団である山口組(神戸市灘区)の分裂に端を発した抗争は昨年春から激化。対立を深める山口組と神戸山口組(同市中央区)が今月7日、「特定抗争指定暴力団」に指定された。改名は、こうした2団体と一線を画す立場であるとの印象を内外に発信するのが狙いとみられる。

 関係者によると、12日昼ごろ、傘下組員らに通達が回った。結成当初に掲げていた山口組の再統合などについて、現状では極めて困難であると判断し、改名を決めたなどとしている。これまで山口組と同じ図柄を使っていた「代紋」を変更する方針も記されている。

 分裂騒動は、2015年に山口組の一部勢力が離脱し、神戸山口組を結成したことで露見した。17年には神戸山口組がさらに分裂して任侠山口組が発足。以降、“三つの山口組”による争いが続いていた。

 県警や県公安委員会が暴力団対策法に基づき、指定暴力団としての名称を変更する手続きが必要になる可能性もある。

2020/1/12

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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