連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

山口組分裂騒動

  • 印刷
大阪高裁=大阪市北区西天満2
拡大
大阪高裁=大阪市北区西天満2

 指定暴力団絆会(旧・任侠山口組)が本部事務所(兵庫県尼崎市)を使うのを禁じた仮処分命令に違反した場合、1日100万円の制裁金を科すとした神戸地裁の「間接強制」の決定について、大阪高裁は地裁判断を支持し、絆会側の不服申し立てを棄却した。間接強制を申し立てた暴力団追放兵庫県民センターが5日、発表した。棄却は3日付。

 絆会の本部事務所を巡って神戸地裁は2018年9月、使用禁止の仮処分を決定したが、組員らの出入りが続き、20年10月に間接強制を決定。同センターによると、絆会側は「事務所でなく住居として使用したい」と不服申し立てをしたが認められなかったという。

 兵庫県内では18年7月にも神戸地裁が、特定抗争指定暴力団神戸山口組の本拠地事務所(当時)について間接強制を決定。組側の不服申し立ても棄却された。ただこのケースでは、建物を事務所にする前から住民票を置く同組系組長の出入りは一部容認されている。

 今回の高裁判断について、同センターの代理人弁護士は「居住目的の出入りでも、襲撃の恐れがあれば危険性は変わらない。住民の安全を考える上で大きな判断」と歓迎した。

2021/3/5
 

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を���しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山口組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

天気(10月25日)

  • 17℃
  • 14℃
  • 70%

  • 17℃
  • 9℃
  • 50%

  • 17℃
  • 14℃
  • 80%

  • 17℃
  • 14℃
  • 80%

お知らせ