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山口組分裂騒動

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事務所の使用制限の仮命令を受けて開かれた意見聴取の会場。山口組は欠席した=17日午前、神戸市中央区下山手通5
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事務所の使用制限の仮命令を受けて開かれた意見聴取の会場。山口組は欠席した=17日午前、神戸市中央区下山手通5

 対立抗争が続く山口組(神戸市灘区)と神戸山口組(同市中央区)の両指定暴力団に対し、兵庫県警が暴力団対策法に基づき事務所の使用を制限する仮命令を出したのを受け、県公安委員会は17日、本命令の可否を検討するため双方からの意見聴取を始めた。22日までに傘下組織を含む計6団体から聴取し、結果を踏まえて判断する。

 神戸市内では双方が絡む事件が相次ぎ、緊張関係が高まっている。今月10日には、神戸山口組の中核団体「山健組」の事務所近くで傘下の組員2人が射殺され、県警が山口組系組員(68)を逮捕して殺人容疑で送検。4月には神戸山口組系組幹部が路上で刺され、8月には山口組の最大勢力「弘道会」系組員が拠点施設前で銃撃された。

 県警はこれらの事件を受け、報復の連鎖を防ぐ緊急措置として11日夜に仮命令を出し、県内にある両組の本部事務所など計11カ所の使用を制限した。本命令を出す場合、仮命令から15日以内に判断する。

 意見聴取は組側に反論や弁明の機会を与える手続きの一環で、初日の17日は山口組が対象。午前10時から県警本部に会場が設けられたが、1時間を過ぎても関係者は現れず、県公安委は欠席と判断した。神戸山口組などについても順次、意見聴取を行う。

2019/10/17

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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