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山口組分裂騒動

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 兵庫県警は11日、警部級以上164人、総勢945人の人事異動を発表した。指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂を受け、情報収集や実態把握にあたる人員を増強した。凶悪事件につながりかねないストーカーや配偶者暴力(DV)、相次ぐ特殊詐欺に対する捜査体制も充実させる。発令は一部を除き15日付。

 山口組の分裂問題をめぐっては、離脱派との間で対立抗争の発生も懸念され、組織犯罪対策課に2人を増員。情勢をいち早く見極め、取り締まりや警戒の強化につなげる。

 ストーカーやDVなど「人身安全関連事案」への対応では、担当する捜査1課に2人、生活安全企画課に1人を新たに配置。被害者保護も含め、県警本部と各警察署との連携強化を図る。

 特殊詐欺の被害は件数、額とも前年を上回っており、捜査2課の捜査員を3人増やす。

 女性警察官の登用も引き続き進め、警部に1人、警部補に5人が昇任。警察署の刑事部門の課長に初の女性警部を配置する。

(田中陽一)

2015/9/12

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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