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山口組分裂騒動

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ハロウィーンの中止を告げる張り紙
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ハロウィーンの中止を告げる張り紙

 10月31日恒例の欧米由来の行事「ハロウィーン」に合わせ、近隣の子どもらに菓子を毎年配ってきた指定暴力団山口組が、神戸市灘区篠原本町4の総本部前に「本年度は諸般の事情により中止する」と張り紙をしていることが分かった。同組の分裂が影響した可能性があるとみられる。

 張り紙は「山口組総本部」名で掲示。今年の中止を告げる一方で「来年は必ず開催致しますので、楽しみにしていて下(くだ)さい」との記述もあった。

 捜査関係者らによると、組員らがここ数年、総本部のシャッターを開けて菓子を配るのが恒例で、人だかりができることもあった。餅つき大会の参加者に「お年玉」名目で数万円を渡した事例もあり、捜査関係者は「いずれも近隣住民への懐柔策」とみてきた。

 同組は分裂以降、総本部に防弾チョッキ姿の組員を配置するなど物々しい雰囲気で、県警は「突発的なトラブルも懸念され、子どもを危険な状況にさらす」と警戒していた。

2015/10/21

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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