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山口組分裂騒動

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事件現場となった弘道会の関連施設周辺で警戒するパトカー=21日午前8時34分、神戸市中央区熊内町9
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事件現場となった弘道会の関連施設周辺で警戒するパトカー=21日午前8時34分、神戸市中央区熊内町9

 21日午前4時半ごろ、神戸市中央区熊内町9、指定暴力団山口組弘道会(名古屋市)関連施設の1階駐車場で、止めてあった乗用車2台のガラスが割られているのを、近くで警戒中の葺合署員が見つけた。同会は山口組トップの出身母体。同署は、暴力団神戸山口組との対立抗争に伴うトラブルとみて、器物損壊容疑で捜査する。

 同署によると、署員2人が「ガシャン」という音に気付き、駆け付けると数人の男が逃げたという。1台はフロントガラス、もう1台はサイドミラーが割られ、棒のような物でたたかれたとみられる。

 ビルはJR新神戸駅の北東約130メートルで、住宅街の高台に立つ鉄骨4階建て。隣接する木造家屋とともに弘道会の神戸での活動拠点になっているという。

 警察庁が今月7日、山口組と神戸山口組との衝突を「対立抗争」状態と認定して以降、県内でのトラブルは3日連続。

 近くの女性は「大きな物音が3回聞こえ、怖くて外に出られなかった。人通りの少ない時間帯で良かった。普段は静かな場所なのに」と驚いた様子。別の30代の女性は「以前からパトカーが警戒していたので、まさかここで事件があるとは思わなかった。(全国で衝突が相次いでいるが)市民を巻き添えにするのはやめてほしい」と話した。

2016/3/21

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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