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山口組分裂騒動

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使用制限の仮命令を通達するため、指定暴力団山口組の総本部前に集まった兵庫県警の捜査員ら=11日午後9時35分、神戸市灘区篠原本町4
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使用制限の仮命令を通達するため、指定暴力団山口組の総本部前に集まった兵庫県警の捜査員ら=11日午後9時35分、神戸市灘区篠原本町4

 対立抗争の激化が懸念される指定暴力団の「山口組」と「神戸山口組」に対し、兵庫県警が本部長名で11日夜に出した組事務所の使用制限の仮命令。県内にある両組の本部事務所など計11カ所には計約180人の捜査員が詰め掛け、辺りは物々しい雰囲気に包まれた。

 神戸市灘区の山口組総本部には同日午後9時半ごろ、仮命令を通達する捜査員ら約50人が集結、建物を取り囲んで警戒した。同組傘下の最大勢力「弘道会」の拠点施設(同市中央区)では組員が荷物を運び出す姿も。各事務所には使用制限を示す標章が掲げられた。

 仮命令は三つの事件が要因となった。一つ目は4月、山口組系組員が同市中央区の路上で神戸山口組幹部を刺した殺人未遂事件。二つ目は8月、同区の山口組系弘道会の拠点施設前で同会系組員が撃たれ、重傷を負った事件。犯人は逮捕されていないが、県警は両組の抗争とみて捜査している。そして三つ目が今月10日、同会系組員が同区の路上で、神戸山口組の中核組織「山健組」系組員2人を射殺した事件だ。

 今後は15日以内に組側に意見聴取し、県公安委員会が本命令の手続きに入る。

2019/10/12

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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