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山口組分裂騒動

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古川組事務所(左)に捜索に入る兵庫県警の捜査員ら=13日午後1時18分、尼崎市東難波町4
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古川組事務所(左)に捜索に入る兵庫県警の捜査員ら=13日午後1時18分、尼崎市東難波町4

 京都市を拠点とする指定暴力団会津小鉄会が、指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)と神戸山口組(本拠地・淡路市)との関係を巡り、内紛状態にあることが13日、捜査関係者への取材で分かった。分裂後の両団体のどちらと友好関係を保つかで考えが割れているという。会津小鉄会の内部対立に乗じ「二つの山口組が“代理戦争”を起こすおそれもある」(捜査関係者)とみられ、兵庫県警が警戒を強めている。

 捜査関係者によると、会津小鉄会はもともと山口組と近い関係にあったが、2015年8月に同組が分裂して以降、会長が神戸側に接近。今月に入り、その会長の後任として、山口組を支持する別の幹部が新会長に就く-との文書が流出し、内紛が深刻化したという。文書の真偽は不明で、会長は内容を否定しているとされる。

 今月11日には山口組、神戸山口組の直系組長らが会津小鉄会の事務所に押しかける動きもあり、周辺は一時騒然となった。

 県警は13日、神戸山口組系組員による別の傷害事件の関係先として同組直系団体「古川組」(尼崎市)の事務所を捜索。会津小鉄会を巡る動向についても情報を収集し、対立をけん制する狙いがあるとみられる。

 警察庁によると、会津小鉄会の構成員数は2015年末時点で約140人、勢力範囲は2道府。山口組は44都道府県に約6千人、神戸山口組は36都道府県に約2800人の構成員がいるとされる。

2017/1/13

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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