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山口組分裂騒動

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 神戸市長田区の路上で暴力団「任侠(にんきょう)山口組」の男性組員が射殺された事件で、実行犯が使用して現場に放置された黒色の車が、事件の約3週間前から周辺で複数回、目撃されていたことが15日、捜査関係者らへの取材で分かった。現場近くには同組の織田絆誠(よしのり)代表(50)の自宅があり、兵庫県警長田署捜査本部は、指定暴力団神戸山口組が外出時の代表らの行動を監視し、襲撃時期を計っていた可能性もあるとみて調べる。

 捜査関係者によると、車はセダンで、偽造されたとみられる「なにわ」ナンバー。車体番号は削られ、指紋も確認できなかった。

 車は現場から南西数百メートルの住宅街にある会社の駐車スペースで度々、無断駐車をしており、同社が迷惑車両としてナンバーを控えていたという。また神戸新聞社の取材で、事件数日前、現場近くの幹線道路沿いに止まっているのを目撃したという住民もいた。

 事件のあった12日朝、神戸山口組の40代とみられる男がこの車を1人で運転し、路地を南進してきた織田代表らの車列にぶつけた後、降りてきた任侠山口組の楠本勇浩(ゆうひろ)組員(44)を射殺したとされる。その前後、共犯とみられる男も代表の車を挟み込む形で後方から車列に近づいたという。

 代表らは自宅から幹線道路に出る道が複数ありながら、ほぼ毎日この路地を使っていたとみられる。

2017/9/16

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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