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山口組分裂騒動

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山口組総本部の捜索に入る兵庫県警の捜査員=4日午後1時53分、神戸市灘区篠原本町4
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山口組総本部の捜索に入る兵庫県警の捜査員=4日午後1時53分、神戸市灘区篠原本町4

 兵庫県稲美町にある指定暴力団神戸山口組の井上邦雄組長の別宅に昨年6月、銃弾が撃ち込まれた事件で、兵庫県警暴力団対策課と加古川署などは4日、銃刀法違反(発射、加重所持)などの疑いで、指定暴力団山口組系組員、岸脇和義容疑者(50)=宍粟市波賀町上野=を逮捕した。

 この事件で県警は5月21日、銃弾を発射したとして山口組系組員の中山浩容疑者(58)を既に逮捕している。県警は6月4日午後2時ごろ、神戸山口組と山口組の対立抗争事件とみて、山口組総本部(神戸市灘区)を捜索。妻名義で新車を買ったとする詐欺容疑で逮捕した山口組の最高幹部で直系組織「国粋会」(東京都)組長の男(72)の関係先としても捜索した。

 岸脇容疑者の逮捕容疑は、中山容疑者らと共謀して昨年6月20日午前2時ごろ、同県稲美町中村の建物に拳銃数発を発射するなどした疑い。岸脇容疑者は黙秘しているという。

2018/6/4

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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