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山口組分裂騒動

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俠友会本部へ家宅捜索に入る兵庫県警の捜査員ら=15日午前10時、淡路市志筑
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俠友会本部へ家宅捜索に入る兵庫県警の捜査員ら=15日午前10時、淡路市志筑

 兵庫県警暴力団対策課と明石署などは15日午前、暴力団員による詐欺事件の関係先として、淡路市志筑の暴力団「俠友会」事務所を捜索した。俠友会は、国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂した新組織「神戸山口組」の有力団体。同事務所を県警が捜索するのは分裂後初めてで、新組織の実態把握も狙いとみられる。

 捜査関係者によると、今回の分裂では山口組直系組長だった13人が8月末に離脱し、神戸山口組を設立したという。俠友会の事務所は、神戸山口組が他の暴力団組織に発足を知らせたとされる文書で「連絡先」と記されており、県警は新組織内での位置づけに関心を寄せている。

 捜索は午前10時ごろに約50人態勢で始まり、1時間程度で終了した。組関係者が「責任者誰や」と声を荒らげる場面もあり、ヘルメットなどを着用した警察官が周辺を警戒した。

 県警によると、暴力団員の詐欺事件をめぐっては、洲本市内の金融機関で2010年6月、俠友会傘下組織の2人が組員の身分を隠して口座を開設し、通帳などをだまし取った疑いが持たれている。

2015/9/15

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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