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山口組分裂騒動

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墓参りに訪れた山口組最高幹部の姿を、写真撮影する兵庫県警の捜査員=20日午前、神戸市灘区
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墓参りに訪れた山口組最高幹部の姿を、写真撮影する兵庫県警の捜査員=20日午前、神戸市灘区

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の最高幹部らが20日午前、同組歴代組長の墓がある兵庫県内の霊園に姿を見せた。5日には、同組組長に対し、対立する指定暴力団神戸山口組(本拠地・淡路市)系組員ら約20人が「サインくださぁい」と挑発する騒動も起きていることから、兵庫県警は周辺で警戒に当たった。

 捜査関係者によると、彼岸に合わせた毎年定例の墓参りで、神戸市や姫路市の歴代組長の墓に、集まったとみられる。

 神戸市灘区の霊園には、午前9時前から最高幹部を含む直系組長8人が姿を見せた。県警は捜査員らを配置し、トラブルの抑止に加え、写真を撮るなどして情報収集した。この霊園では山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(74)の姿は確認されず、混乱はなかった。

 県警は、神戸市中央区の山陽新幹線新神戸駅で起きた“サイン騒動”を、神戸山口組系組員による挑発と威嚇行為と判断。駅に無断で立ち入った建造物侵入容疑にあたるとして、8日に神戸側の中核団体「山健組」(同市中央区)など9カ所を一斉に捜索した。

2016/9/20

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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