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山口組分裂騒動

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乗用車が衝突した●友会事務所の玄関付近を調べる兵庫県警の捜査員ら。衝突した乗用車はブルーシートに包まれ、レッカー移動された=11日午前8時30分、淡路市志筑(注)●は「侠」の右が「夾」
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乗用車が衝突した●友会事務所の玄関付近を調べる兵庫県警の捜査員ら。衝突した乗用車はブルーシートに包まれ、レッカー移動された=11日午前8時30分、淡路市志筑(注)●は「侠」の右が「夾」

 11日午前6時前、淡路市志筑の暴力団神戸山口組直系団体「俠友会」事務所に、乗用車1台が突っ込んだ。同事務所は指定暴力団山口組から分裂した神戸山口組の本拠地。淡路署は器物損壊の疑いで、車に乗っていた住所、職業不詳の男(52)を現行犯逮捕した。

 兵庫県警は山口組分裂に伴うトラブルとみて捜査。昨年8月の分裂後、両団体の本拠地が狙われた事件は初めてとみられる。

 逮捕容疑は俠友会事務所の門扉付近に車をぶつけ、外壁の一部を壊した疑い。男は県警の調べに「車の運転を誤った。暴力団事務所とは知らなかった」と容疑を否認している。県警によると、男が暴力団関係者かどうかは不明で、慎重に調べている。当時、事務所内には数人がいたが、けがはなかった。

 県警の説明では、この日午前5時半ごろ、洲本市内の店舗で、店員が男性から俠友会事務所の場所を尋ねられたという。県警は情報をもとに同事務所周辺に警察官を配置、その直後に車が突入した。

 現場は淡路市役所の南西約800メートルで、国道28号沿いの住宅地の一角。

2016/4/11

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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