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山口組分裂騒動

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兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区
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兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区

 兵庫県公安委員会は23日、特定抗争指定暴力団の活動を厳しく制限する「警戒区域」を拡大する手続きとして、山口組から意見聴取する場を県警本部に設けた。同組関係者は出席しなかった。手続きに支障はなく、県公安委は7月上旬にも南あわじ市を同区域に追加する方針。

 山口組と神戸山口組との抗争事件が相次ぎ、兵庫など6府県の公安委は1月、両組織を特定抗争指定暴力団に指定。捜査関係者によると、その後、南あわじ市に神戸山口組幹部の関係先があることが新たに確認された。

 23日午前、県公安委が神戸市中央区の県警本部内に設けた意見聴取の会場に、山口組の関係者は現れなかった。神戸山口組側も22日の聴取を欠席している。

 兵庫のほか愛知県公安委員会も警戒区域の拡大に向け手続きを進めている。また5月に岡山市であった神戸山口組系組幹部の銃撃事件を受け、岡山、鳥取、島根、愛媛の各県公安委員会も両組織を特定抗争指定暴力団に指定する方針。

2020/6/23

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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