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山口組分裂騒動

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兵庫県警本部=神戸市中央区下山手通5
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兵庫県警本部=神戸市中央区下山手通5

 指定暴力団の任侠(にんきょう)山口組が神戸山口組から昨年4月末に離脱し、約1年間に起きた双方の衝突事件は計9件だったことが、警察庁への取材で分かった。神戸市長田区で昨年9月に組員1人が射殺された事件など兵庫県内では2件発生。任侠山口組と山口組との間での衝突は起きていないものの、資金源や人員を巡る三つどもえの対立構造は続く。兵庫県警は月内にも専門チームを立ち上げるなどして取り締まりを強化する。

 県警の専門チームは「暴力団活動拠点対策室」。歓楽街でのあいさつ料を巡る飲食店と暴力団との関係や、事務所以外の活動拠点について解明を進め、事務所撤去に向けた活動などを担う。

 警察庁によると、任侠山口組が離脱を表明した昨年4月30日から今年3月28日までに、神戸山口組との間で起きた衝突事件は9件で、長田区射殺事件で1人が亡くなり、全国の別事件で計4人が負傷。現時点で一般人が巻き添えになったケースはないという。

 全国の警察本部は9件のうち4件で計17人を摘発しており、長田区射殺事件では容疑者1人を指名手配して行方を追っている。

 県警によると、任侠山口組は尼崎市内に本拠地を置き、今年2月1日時点の構成員は約460人。県公安委員会は3月、暴力団対策法に基づく指定暴力団とした。

2018/5/2

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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